夏の効果音

夏の効果音

夏を表すCMなら、風鈴の音とセミの鳴き声を聞かせればいい。

セミが鳴いて、風鈴がチリリンとなって「ニッポンの夏…」と言えばそれ以上はないのである。

セミの季節がやってきた。

 ただでも半端ない暑さなのに、セミがそれに効果音をつけるから一層暑さが増す。

 コドモのころ、木に登って遊んでいたら、木の枝が二股に分かれるところに謎の虫がいた。今から思うとセミの

 あまり意識はしなかったが、沖縄はセミの(も)宝庫なのだそうだ。この時期暑さのBGMはおなじみのクマゼミの声だろう。サンサナーと方言でいうように「サンサンサン」と鳴き、太陽光線に効果音をつける。何かで読んだが、ミンミンゼミの鳴き声を速くすると、クマゼミの鳴き声になるのだそうだ。

 クマゼミという名前は大きくて黒っぽく見えるのがクマみたいだという理由らしい。ただセミの名前の多くは鳴き声に由来している。ツクツクホウシは「ホーシーツクツク」と鳴くし、ニイニイゼミも名前通りに鳴く。

 沖縄にはオオシマゼミという本島と久米島、奄美付近にのみ生息するセミもいる。彼らの鳴き声は「ジジジキャンジジジキャン…」と暑さに悲鳴をあげているようにも聞こえる。一方、全身緑色のセミもいる。クロイワゼミである。那覇でその昔、全身緑の衣装、緑のスニーカーで営業しているお茶屋さんがいたが、このセミも全身グリーンである。めったに見つけられないそうで、「チュチュチュ」と鳴くそうだが、いまいち聞き分ける自信がない。

 本土のアブラゼミは「ジリジリジリ」と鳴き、夏の調理実習であるが、リュウキュウアブラゼミの鳴き声は「ナービカチカチ」と鍋の焦げをこそぎ取る音に聞こえるらしい。セミの鳴き声はその地の文化を象徴し、セミもまたその地に根差した鳴き声をしているような気がする。

2020-07-10 | Posted in UncategorizedNo Comments » 

関連記事

Comment





Comment